My new story I titled "My bro's pimp job" is out on my web now.
http://www.charlesosawa.com/my-bro/
「兄貴のピンプ職」は私がある夜、遭遇した出来事を短く簡潔にまとめた「ストーリー」です。
写真の世界では(欧米wですが)「ストーリー」という言葉にこだわります。
文を省いたバラバラの写真達は、どうやって一つの思い出を連ねるのか。
見てのお楽しみです。
しかし文を省くと足りないモノがあります。
真実の世界というのは、一枚の静止画を通して表すことができるのか。
実際には難しいのです。
この写真はなんなのか、と考えるとします。
半分裸のような若者達は列に並べられ、まるで子牛のようだ。
シンガポールで一番背の高い摩天楼の、一番お値段が高いバーで、数千万するダイヤモンドのオークションパーティがあるので、客を楽しませる余興を演出するのに人手が必要だ。
「アンドリアーノ、若いオンナ知らないか?男も数人必要だ。ついでにダンサーも調達できれば幸いだ。」
そうやって兄貴のブラザーは仕事を回してきた。
「オーライ、数人用意してくるぜ、ギャラはいくらだい?」アンは景気良く都合をつける。
アンドリアーノは血の繋がらない兄だ。
「へい、ボーイ。仕事いらないか?一晩カメラでパチってくれりゃいい。」にっこりと笑いながらアンドリアーノは私に言った。
そうやってこの写真は出来上がったのだが。
なんとも地獄を撮っているようだ。